初めに
ボルダリングを始めて誰もが最初に経験するのが、足自由課題。
そもそも足自由課題とは、持ち手は指定されているが足の指定はなく好きなホールドを選んで足を置くことができる課題。
初心者用のコースに設定されることが多く、10級〜4級ぐらいまでのグレードで設定されていることがほどんどです。
またグレードが上がってくると、足限定課題(持つホールド・足を置くホールドの両方が指定されている課題)がほとんどになります。公式大会などは全て足限定課題となっています。
今回はそんな足自由課題の魅力について3つピックアップしてみました。
(①・②に関しては、レベルの高い足自由課題という前提条件をつけています。詳しくは、後述します。)
YouTubeでも解説してるので覗いてみてください^^
①『利かす』ことが上手くなる(レベルの高い足自由課題)
そもそも利かすとは、指先に力を入れていなくてもホールドを保持できている状態のこと。
鉄棒にぶら下がっている人や、壁に張り付いた状態でレストしている人(腕に無駄な力が入らず肘が伸び切っている状態)をイメージしてもらうといいでしょう。
↓こちらの記事で『利かす』について詳しく解説しています。
足自由課題にも様々なレベルがあり、とにかくどこにでも足を置けるというメリットで作られている課題がほとんどです。
今回注目するのは、うまいセッターによって作られた足自由課題で、決められたポジションに身体を持っていかないと登れない。あたかも足限定課題のような正解が用意されている足自由課題です。
こういった課題に出会うと、決められたポジションに身体を持ってこないと登ることができないので、自然とその動きをするために『利かす』能力が身につきます。
②ムーブの引き出しが増える(レベルの高い足自由課題)
①のような足自由課題に出会った時に、正解を導き出すためのオブザベ能力が必要になります。
また、そこで導き出したムーブが今後のボルダリングでの引き出しの多さに直結します。
通常の足限定課題でもオブザベが難しいと感じるかも知れませんが、足自由課題で正解ムーブが用意されている場合は、どこにでも足が置けるということで逆に迷いが生じてしまい正解ムーブを導き出すのがさらに難しく感じるでしょう。
その分、得られる気づきも多くなります!
なかなかこのレベルの足自由課題に出会える確率は高くはないですが、こういった魅力的な課題に出会えた時には、全力で課題に向き合って自分のレベルを上げていきましょう!
③セッションでワイワイできる(全足自由課題)
『僕はこの足で登ったよ!』
『私はここに足を置くとラクに登れたよ♪』
『俺は、あえてこの足は使わずに登ったぜ!』
など、足限定課題に比べて選択肢が多いのが足自由課題の魅力です。
その分、正解の数も多いのでみんなでワイワイセッションしながら楽しく登ることができます。また自分では思いつかなかったムーブや足位置をみることで、ここでも新たな気づきを得ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は足自由課題の魅力について記事にしてみました。
初心者用の課題というイメージが強いかも知れませんが、うまいセッターの作る足自由課題からは多くの気づきを得ることができます!
限界グレードが上がると、そのグレードより易しい課題を力でねじ伏せることが可能になってきますが、あえて力に頼らずに『バランス』や『利かすこと』を意識して登るようにすると強く(うまく)なるヒントが見つかるでしょう♪
次回の記事もお楽しみに♪