初めに
『そろそろ外岩に行ってみたいな』
『外岩に興味がある』
『外岩デビューの予定が決まった』
そんな時に知っておきたいルールとマナーについてこの記事では解説していきます!
この記事を読めば外岩の基本ルールとマナーについて理解することができます。
できれば最初の外岩は安全面も考慮して経験者に連れて行ってもらうのがオススメです。
- 事前にエリアの情報を調べる
- 積極的に挨拶する
- チッピングNG(岩を傷つけない)
- ロジン(松脂:まつやに)入りにチョークは使用禁止
- 他人のマットを素足や汚れたシューズで踏むのはNG
- 先にトライしている人のマットを借りる時は一言『マットお借りします』
- ジムと同じように落ちない
- 積極的にスポットする
- 登り終わったらブラッシングして帰る
- ゴミは持ち帰る
①事前にエリアの情報を調べる
事前に遠征先のエリアを調べるのは最低限のマナーと言ってもいいでしょう。
トポ(エリアの情報が記載された本)やSNS、ネットで簡単に情報を得れます。
この時チェックしておきたいポイントは下記になります。
- 駐車場の有無と位置
- 入山金の有無
- 火気厳禁か
- ナイトクライミングの可不可
エリアによって独自のルール(上裸禁止など)がある場合もあるので、事前に得られる情報は得てから外岩に行くようにしましょう。
日本ボルダリングエリアの上下を持っておくと無難です。
エリア毎にトポも出ているので、必要に応じて買い足していきましょう!
②積極的に挨拶しよう
基本中の基本です!
地元住民はもちろんのこと、岩場で会うクライマーに対しても積極的に挨拶をしましょう。
地元住民のご理解、開拓者の苦労の上に自然でクライミングできる環境が成り立っています。
たった1人挨拶ができない人がいるだけで『クライマーは挨拶をしない』という印象になってしまいます。
人に遭遇したら気持ちよく挨拶しましょう!
③チッピングNG(岩を傷つけない)
チッピングとは、人為的に岩を傷つける行為を指します。
外岩でのクライミングは自然が生み出したありのままの姿の岩を登るものです。
もちろん偶発的にクライミング中に岩が壊れてしまうこともあります。その場合は、速やかにエリアの情報発信元に報告を入れるようにしましょう。
チッピングは絶対に許される行為ではありません!
④ロジン(松脂:まつやに)入りのチョークは使用禁止
外岩でのクライミングでは、チョークの成分に気をつけましょう。
岩についたチョークが落ちにくかったり、その影響でホールドが変形してしまったりするのでロジン(松脂:まつやに)入りにチョークは使用禁止です。
ジムでは意識しないかもしれませんが岩場に行く前に、一度チェックするようにしましょう。
私がずっと愛用しているオススメのチョークはフリクションラボのゴリラ!
チョークを選ぶ基準はできない1手ができた時。
なかなかクリアできない課題にぶち当たった時には、新しいチョークを試したりします。
100%チョークの影響で1手が止まったとは言えないかもしれませんが、『このチョークならできない1手が止まる!』こんなプラスの思い込みを持つようにしています。
プラセボ効果という言葉をご存知でしょうか?
「偽薬効果」「プラシーボ効果」とも呼ばれる効果です。本来は効果のない薬でも「効果がある」という言葉を信じると、何らかの改善効果が得られることです。チョークに限らず、プラスの思い込みは大事にしています。
フリクションラボでは、
- 外岩用:ゴリラ
- インドア用:カンガルー
- オールマイティー :ユニコーン
と用途別に3種類のチョークがあります。ブレンドして自分なりのチョークを作っている人もいますよ♪
⑤他人のマットを素足や汚れたシューズで踏むのはNG
岩場に慣れてきたクライマーでも意識できていない人がちらほらいる印象です。
自分の所有物を素足や汚れたシューズで踏まれて気持ちがいい人はもちろんいません。
自分の所有物と借り物の線引きは持っておくようにしましょう。
⑥先にトライしている人のマットを借りる時は一言『マットお借りします』
岩場に到着して、先客が先にトライしている場面はよくあります。
挨拶をして『ご一緒させてもらいます』や『ご一緒させてください』など
一言声をかけると印象はいいでしょう。
また、マットが既に十分に敷かれている状態ならトライ前に『マットお借りします』と一言声をかけてトライを開始しましょう。
言わなくても伝わるでは、伝わりませんし印象がよくありません。
一言必ず添えるように意識しましょう!
⑦ジムと同じように落ちない
外岩ではジムのように落下ポイント全てに十分なマットがあるとは限りません。
外岩では自分で落ちそうなポイントを予測してマットを敷きます。
マット位置の予測が甘いとマット外に落ちてしまい怪我をします。
マットが敷いてあったとしても、マットとマットの隙間に手や足が入ると怪我をするリスクがあります。
ジムのように背中落ちするのではなく、基本的には足から降りるという意識を持っておきましょう。
⑧積極的にスポットする
スポットとは、登っている人が落ちてしまった時にマット外に飛ばされないように手を差し伸べる役割のことをいいます。
またそういった手を差し伸べる役割の人を指してスポッターと呼びます。
怪我なく安全に帰るためにもお互いに気遣いをしながらスポットをするといいでしょう。
動画を撮るクライマーも増えてきており、スポッターが邪魔になって自分の登りが全く映らなかった。なんてこともあるので、クライマーの要望も尊重してあげるとベストです。
カメラの設置位置を考慮しながら、『スポット要りますか?』と声かけできれば最高です。
⑨登り終わったらブラッシングして帰る
ジムでは自分がトライし終わった課題を丁寧にブラッシングして帰ることはないですが、外岩では自分がトライした課題のチョーク跡は全て綺麗に落として帰りましょう。
またアップで触った周りの木々や岩に付着したチョークも落としましょう。
続けてトライするクライマーがいる場合は『最後にブラッシングお願いします』と声をかけて任せるか、責任を持って自分がトライした課題はブラッシングしましょう。
大体の場合、『まだトライするので、いいですよ』と言ってくれるクライマーが多いです。
必須と言っても過言ではない、オススメのブラシはPAMOブラシです!
伸縮タイプで手の届かないところもしっかりとブラッシングできます。
外岩クライマーなら1本は常備しておきたいです。
⑩ゴミは持ち帰る
挨拶と同じく基本中の基本です!
ゴミ袋を1つ持参しておくのがベストです。
自分が出したゴミでなくても、気になったものは拾って持って帰るぐらいの気持ちがちょうどいいでしょう。
岩場の美化に努めましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本には魅力的な岩場がたくさんあります。
ルールとマナーを守って楽しくクライミングしましょう!
次回の記事もお楽しみに♪